ガラス転移近傍の動的不均一性
非ガウスパラメーター(NGP)による検証

動的不均一性

NGPの温度依存性

NGPとフラジリティー
ガラス転移近傍では系は動的に非常に不均一であると考えられています。協同運動領域(CRR)の存在などを確かめようと多くの実験がなされています。
NGPの温度依存性の理論計算より局在モード(ボソンピーク)がポリスチレンモノマー4個程度に局在していることが分かる。
NGPはフラジリティーな物質ほど小さいことが分かる

非ガウスパラメーター(NGP)とは?
Prog. Theor. Phys. Suppl., 126, 133-140 (1997)
J. Non-cryst. Solids, 235/237, 212-218 (1998)
AIP Conference Series, 469, 350-357 (1999)
Phys. Rev., B61, R6451-R6454 (2000)
ガウス近似のもとでは、w=0 における動的散乱則 S(Q,w=0) は S(Q,w=0) = exp(-aQ2) とかけますが、ガラス形成物質ではその動的不均一性のため、ガウス近似が破れ、Q4 の係数として非ガウスパラメーター A0 が出現します。A0 は平均自乗変位 <u2> の分散を示します。