極低温物性化学実験室・低温物質科学研究センターでは、京都大学宇治キャンパスにおける低温寒剤の供給業務を行っています。

低温寒剤とは、主に液体窒素や液体ヘリウムの事を指し、その利用分野は、物理・化学・工学のみならず、医学や生物など多岐にわたっています。

液体窒素は大気中に多く存在する窒素を液化したもので、常圧での沸点は77Kです。手頃な低温寒剤として幅広い分野で利用されています。また、液体Heを利用する時の補助寒剤としても利用されています。

液体ヘリウムは、常圧での沸点は4.2Kです。超伝導を利用した実験装置(超伝導マグネット、超伝導量子干渉素子(SQUID)など)には欠かすことのできない寒剤です。
しかし、ヘリウムは非常に貴重な気体であることから、蒸発ガスを回収して再度液化して供給するために、ヘリウム液化機(写真右)を設置しております。

宇治地区における低温寒剤の供給体制について

 

楠田 敏之  
化学研究所 極低温物性化学実験室 技術職員
TEL:0774-38-4357(内線:宇治4357) FAX:0774-38-4374
E-mail : kusuda@scl.kyoto-u.ac.jp