おめでとうございます!

2009/01/20 谷川さん、橋坂さん、公聴会お疲れ様でした!
博士号取得、本当におめでとうございます!


最新NEWS

●シリコンの巨大な磁気抵抗効果を発見しました


右図・・・シリコンにおける電気伝導の様子とその磁場依存性

磁気抵抗効果とは物質の電気抵抗が磁場中で変化する現象のことです。その研 究は100年以上もの長い歴史を持つだけでなく、ハードディスクの読み取り装置や磁気センサーなど、現代の高度情報化社会を支える基幹技術に直結しているため、工学的にも極めて重要です。例えば、金属人工格子における巨大磁気抵抗効果の発見(1988年)はハードディスクの革新的な向上に貢献し、2007年 のノーベル物理学賞に輝いています。しかしながら、シリコンに代表されるような通常の半導体において磁気抵抗効果がほとんど起きないことは、古くからの常識でした。

私たちは、シリコンに強い電場を印加した時に生じる空間電荷効果に注目しました。空間電荷効果とは、半導体のような自由に動ける電子が少ない物質に大量の電子が注入された場合、内部に一様でない電場が生じ、電子が互いにクー ロン斥力を及ぼしあって伝導するようになる現象のことを指します。私たちは、このような状況下においては、シリコンの電気抵抗が磁場によって大きく増大することを発見しました。

今回の成果は、半導体の主役であるシリコンに注目すべき新機能が付与された ものと言え、実用面においても大きなインパクトが期待されます。

本研究成果は、2009年2月26日付「Nature」に掲載されました。
朝日新聞(2月26日 夕刊 9面)、京都新聞(2月26日 29面)および日刊工業新 聞(2月26日 27面)に掲載されました。 共同通信、時事通信の記事としても 配信されました。

Yahoo! ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090226-00000022-jij-soci
京都大学
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2008/090226_1.htm
京都大学化学研究所
http://www.kuicr.kyoto-u.ac.jp/a_topics/topics_090226.html

M. P. Delmo, S. Yamamoto, S. Kasai, T. Ono, and K. Kobayashi, Nature, 457, 1112 (2009).

本研究は、科研費、「化研らしい融合的・開拓的研究」、京都大学グローバル COEプログラム「物質科学の新基盤構築と次世代育成国際拠点」、旭硝子財団、 住友財団の助成を受けて行われました。




2008年11月27日 小野輝男教授、日本IBM科学賞を受賞

当研究室の小野教授が第22回「日本IBM科学賞」を受賞されました。
おめでとうございます!

 研究題目「スピン分極電流を用いた磁化制御に関する研究」

日本IBM社のプレスリリース
http://www-06.ibm.com/jp/press/2008/11/1201.html
http://www-06.ibm.com/jp/company/society/science/ichiran.shtml

マイコミジャーナル
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/11/12/038/

京都大学化学研究所
http://www.kuicr.kyoto-u.ac.jp/announce/2008/news_081126.html

そこで、サー・マーティン・ウッド賞受賞とあわせてお祝い蟹パーティーを行いました。
・・・小野さんごちそうさまでした!

    当日の様子は こちら




2008年11月19日 小野輝男教授、サー・マーティン・ウッド賞を受賞

当研究室の小野教授がミレニアムサイエンスフォーラム(会長・三浦登東京大名 誉教授)のサー・マーティン・ウッド賞の第十回受賞者となりました。
11月12日には東京都内の英国大使館で授賞式が行われました。
おめでとうございます!

 受賞理由「電流によるナノ磁性体の磁化制御」

ミレニアムサイエンスフォーラム
http://www.msforum.jp/
駐日英国大使館公式サイト
http://ukinjapan.fco.gov.uk/ja/newsroom/?view=News&id=9272090
UK-Japan EVENT PICKUP
http://www.ukjapan2008.jp/event-pickup/081126j.html
中日新聞の受賞紹介記事
http://www.chunichi.co.jp/article/technology/science/CK2008111802000166.html






●磁場による磁壁移動の特異な振舞いを発見しました。


右図・・・強磁性細線中の磁壁構造シミュレーションと磁壁移動確率の外部磁場依存性

通常、強磁性細線中の磁壁は、外部磁場が大きいほど動きやすくなります。しかし、外部磁場によって磁壁が内部構造の変化を伴いながら移動をする際(=Walker breakdown現象)、一旦動き出した磁壁が確率的に途中で停止するという新しい現象を発見することに成功しました。
この結果は、磁壁の内部構造が変化するときのピニング−動的ピニング−が磁壁を使ったスピントロニクスデバイスの操作に重要な役割を担うことを示唆しています。

H. Tanigawa, T. Koyama, M. Bartkowiak, S. Kasai, K. Kobayashi, Y. Nakatani, and T. Ono, Phys. Rev. Lett., 101, 207203 (2008).





2008年09月30日 集合写真を更新しました。
また、先日行われた物理学会の様子を"Photo"に掲載しました。

    Photoは こちら

(なお、ここには不特定の方の写真が掲載されております。写真をインターネット上にアップされるのをご不快に思われる被写体の方はどうぞご連絡ください。)






2008年08月05日 橋坂昌幸さん、IUPAP Young Author Best Paper Awardを受賞

当研究室のD3、橋坂昌幸さんが国際学会ICPS2008において IUPAP Young Author Best Paper Award を受賞されました!おめでとうございます!

http://www.icps2008.org/prizes.html
 プリントスクリーン版はこちら




    当日の様子は こちら








2008年04月19日 小野 輝男教授、船井情報科学振興財団振興賞を受賞

当研究室の小野輝男教授が船井振興学術賞を受賞されました!おめでとうございます!

http://www.kuicr.kyoto-u.ac.jp/announce/2008/news_080419.html

そこで、それをお祝いする「ちゃんこ」パーティーを6/11行いました・・・がまたしても小野さんのおごりでした。
小野さんごちそうさまでした!

    当日の様子は こちら






2008年04月07日 集合写真を更新しました。
また、先日行われた追いコン等の様子を"Photo"に掲載しました。

    Photoは こちら

(なお、ここには不特定の方の写真が掲載されております。写真をインターネット上にアップされるのをご不快に思われる被写体の方はどうぞご連絡ください。)






2008年2月 今月のMERDJは、那須先生の表紙が目印!

2008年2月号の国際誌Mossbauer Effect Refference and Data Jounalに、当研究室の特別スタッフである那須三郎先生(大阪大学名誉教授)のこれまでの研究成果に関するニュースレターが掲載されました。
当研究室の前身である新庄研の教授 新庄輝也先生とのテニスサークルでの出会いなど、研究成果以外にも興味深い内容が満載です!
ぜひ一度お読みください。(小野研究室にて保管しています。)












2007年10月20日 京大宇治キャンパス公開2007に参加しました。
約160名の方にご来場いただきました。どうもありがとうございました!!


    その様子は こちら

(なお、ここにはご来場いただいた不特定の方の写真が掲載されております。写真をインターネット上にアップされるのをご不快に思われる被写体の方がいらっしゃいましたら、どうぞご連絡ください。)











2007年09月12日 日本応用磁気学会 論文賞・優秀研究賞受賞

当研究グループの森本泰正さん、玉田芳紀さん(博士課程1年)、山本真平 特別教育研究助教、高野幹夫特任教授、小野輝男教授が、日本応用磁気学会論文賞を受賞しました。
同賞は、過去2年間に日本磁気学会誌あるいはTransactions of the Magnetics Society of Japanに発表された原著論文の中から、優秀な論文の著者に与えられるものです。おめでとうございます!

 論文名「SiO2ナノリアクター法により合成されたL10-FePtナノ微粒子の構造および磁気特性の詳細な評価」

また、小野輝男教授は同時に日本応用磁気学会優秀研究賞を受賞しました。
この賞は、磁気の学理および応用に関する一連の研究を通して本学会の発展に貢献があった者に与えられます。

 研究題目「電流駆動による磁壁移動ダイナミックスの研究」




2007年05月20日 玉田芳紀さん、ISAMMA Best Poster Awardを受賞

当研究室のD1、玉田芳紀さんが国際学会ISAMMAにおいて Best Poster Award を受賞されました!
おめでとうございます!

http://www.isamma2007.net/


    当日の様子は こちら









2007年04月27日 小野輝男教授、市村学術賞 貢献賞を受賞

当研究室の小野輝男教授が市村学術賞を受賞されました!おめでとうございます!

http://www.kuicr.kyoto-u.ac.jp/a_topics/topics_070427.html

そこで、それをお祝いする焼肉パーティーを行いました・・・が小野さんのおごりでした。
小野さんごちそうさまでした!

    当日の様子は こちら








●磁気コア方向の電流による反転に成功しました。


右図(上)・・・交流電流印加による磁気コア(ボルテックスコア)反転シュミレーション

微小な強磁性円板(磁性ナノドット)は、磁気渦構造と呼ばれる磁区構造を持ちます。
私たちは、磁性ナノドットの中心に現れる磁気コアの向きを、電流を用いて反転させる技術を開発しました。
磁気コアの向きは、TMR素子を用いて読み出すことができますので、この技術を用いることにより磁性ナノドットを用いたMRAMなどのデバイス 開発が可能になると期待されます。

予想されるデバイスのイメージを右図(下)に示します。

この成果は2007年3月19日にNature Materials電子版に掲載されました。
また、磁性ナノドットデバイスのイメージが同誌4月号の表紙を飾りました。
本研究に関しては、同誌"News and Views"に解説記事が掲載されていますのであわせてご覧下さい。

Russell P. Cowburn, "Spintronics: Change of direction"
Nature Materials 6, 255 - 256 (2007)
http://www.nature.com/nmat/index.html

また、京都新聞(3月19日 30面)、日本経済新聞(3月19日 23面)、日刊工業新聞(3月19日 18面)、
及びNanotechweb(http://nanotechweb.org/)に速報が掲載されました。

関連リンク
「磁気コアの向きを電流で反転させる技術を開発(京都大学HP)」
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_news/documents/070319_1.htm

K. Yamada, S. Kasai, Y. Nakatani, K. Kobayashi, H. Kohno, A. Thiaville, and T. Ono, Nature Materials, 6, 269 (2007).







2006年12月16日、小野研究室の
 院生 谷川博信さん、秘書 寛子さんがご結婚されました ♥


当研究室の谷川博信さんと、秘書の外山寛子さんがご結婚されました。
     ♥♥ これからもずっと仲良く、幸せでいてくださいね ♥♥

    当日の様子は 














第106回化研研究発表会にて、
 小野研究室 助手 葛西伸哉さん、院生 姫野敦史さん、
  化学研究所奨励賞をダブル受賞! 2006.12.15


2006年12月15日に京都大学化学研究所で行われた第106回化研研究発表会にて
当研究室の助手の葛西伸哉さん(右から2番目)が京大化研奨励賞を、さらに、
院生の姫野敦史さん(一番右)が京大化研学生研究賞を受賞しました。

    当日の様子は こちら









●磁気渦の共鳴励起に成功しました。


右図・・・交流電流印加後のボルテックスコア変移シュミレーション

微小な強磁性円板は、磁気渦構造と呼ばれる特徴的な磁区構造を持ちます。
この磁気渦構造の中心には、磁化が垂直に吹き出した核(core)と呼ばれる部分が存在します。
私たちは、円板に特定の周波数を持った交流電流を印加することによって、coreを円盤内で回転させることに成功しました。
このように強磁性体の磁化を電流によって制御することは、ナノスピントロニクスデバイスを実現する上で重要な鍵となる技術です。

S. Kasai, Y. Nakatani, K. Kobayashi, H. Kohno, and T. Ono, Phys. Rev. Lett., 97, 107204 (2006).







●世界最小の磁石の作製に成功しました。


右図・・・鉄とプラチナからなる直径6 nmの微粒子の電子顕微鏡像

鉄とプラチナからなる規則合金(L10合金)でできた直径6 nmの微小な磁石の作製に成功しました。
この技術は、パソコンなどのハードディスクドライブの大容量化に応用できると期待されています。

S. Yamamoto, Y. Morimoto, T. Ono, and M. Takano, Appl. Phys. Lett., 87, 32503 (2005).


朝日新聞 2005年7月26日に掲載されました。







●磁壁の電流駆動現象を実空間で観察することに成功しました。


右図・・・強磁性体細線中の磁壁(DW)を直流電流で動かした様子を磁気力顕微鏡(MFM)で直接観察した写真

このような磁壁の電流駆動現象を利用した不揮発磁気メモリー(MRAM)の研究が現在、世界中で盛んに行われています。

A. Yamaguchi, T. Ono, S. Nasu, K. Miyake, K. Mibu, and T. Shinjo, Phys. Rev. Lett., 92, 077205 (2004).


読売新聞 2004年2月11日に掲載されました。