研究視点

我々の研究視点は「固体化学(Solid State Chemistry)」です。
無機材料を対象に、元素の特性を活かし、興味深い物性を示す物質を様々な手法を駆使して合成し、 その物質を理解する、更にそこで得られた知識を基に新しい物質を設計・探索してゆく学問です。

「物性」というのは「固体物理(Solid State Physics)」で良く用いられる言葉であり、物質の示す興味深い特性を意味します。 我々はこの物性を「機能」と解釈し、世の中の役に立つ、人々の生活を便利にするような特性としての一面も重要視したいと考えています。 そのような新しい機能材料を開発する指針を得るために、基礎物性を評価し、合成手法を発展させ、そのような基盤研究を基に新材料開発を目指していきます。
身の回りにある電子機器は実に多くの無機機能性材料から成り立っています。 これらは、今後の研究でまだまだ高性能化する可能性を秘めています。 更に未だ実用には至っていないが実現すると新しい社会を生み出すような機能があるのです。その未踏の領域を材料研究からアプローチしていくわけです。

物質の結晶構造やバンド構造を「美しい」と感じ、多彩な物性に「驚きと不思議さ」を感じ、新しい物質を生みだす「喜び」を感じて欲しいと思っています。

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