4.「タンパク質工学+ペプチド化学的手法」=タンパク質の新機能

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タンパク質は生体内で様々な機能を果たす精密な分子機械です。しかし、その構成要素は20種類のアミノ酸に限られており、適当な化学修飾や非天然アミノ酸の導入により、天然のタンパク質が成し得ない特異な機能を持ったタンパク質が得られる可能性があります。私達は遺伝子工学的に調製したタンパク質に化学合成したペプチドや有機分子を結合させることにより、新しい機能を持ったイオンチャネル分子、DNA結合分子、細胞内送達分子などの創製を試みています(Noshiro, Biophys. J. 2010; Kiwada, J. Am. Chem. Soc., 2006など)。