京都大学 化学研究所 附属 先端ビームナノ科学センター 原子分子構造研究領域

植物レクチンのタンパク質-糖鎖間相互作用


アメリカヤマゴボウ由来レクチンPL-D
(九州大学生物資源環境科学府 石黒研究室との共同研究)


PLD1  PL-D2
PL-Dの分子構造
PL-D1のC末端2残基の電子密度は観測されなかった(点線部分)。
PL-D2のC末端にはカルシウムイオンが結合していた。


PL-D2-糖鎖複合体の分子構造
糖鎖は黄色のBall-and-Stick表示で示してある。 右図は左図を90度回転させた方向から見た図である。糖鎖は結晶中で隣り合った分子(の一部を赤色・茶色で表示)との間に挟まれるように結合している。


糖鎖結合様式と糖鎖特異性
保存された3つの芳香族環との疎水的相互作用によって糖鎖のピラノース環が安定化されている。
保存されたSerと31番目の極性芳香族残基が、N-アセチル基とそれに隣接したC'3位のヒドロキシル基とそれぞれ水素結合することで糖鎖を特異的に認識している。


<関連公表論文>


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