連合体の沿革

我が国の高分子科学・高分子工業を常に世界をリードする立場に保ち、世界における競争力をより強大なものにするためには、高分子・ソフト材料のメソ・ナノスケールから原子・電子密度レベルまでの構造を、高分解能の小角散乱・広角回折同時計測と各種物性との同時計測により明らかにし、この物質系特有の階層構造と物性との相関を統合的かつ網羅的にダイナミクスも含めて解明する先進的な研究開発を行っていくことが求められています。
この任務を産業界と学術の研究者が連合して推進していくために、豊田工業大学 田代孝二教授、九州大学 高原淳教授らが中心となって取り組んできました。その結果、産業界16社と関西学院大学は、専用ビームライン建設計画を策定するための産学連合体の結成に向けて、学術研究者らと協議を積み重ね、産学連合体協定書の調印を完了し、産学連合体の正式発足にこぎつけました。
これにより、フロンティアソフトマター開発産学連合ビームラインの建設が、参画企業と学術研究者が連合した17企業グループで構成される産学連合体により実行に移されることが確実となりました。その後、参加意思を表明した企業2社も加わり19企業グループとして専用ビームラインの建設を推進しています。