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CASTEP (STFC版)

機能概要

CASTEPは材料の特性を第一原理に基づいて計算するための代表的なソフトウェアです。 密度汎関数理論(DFT)を用いて、エネルギー、原子レベルの構造、振動特性、電子応答など、様々な物質の特性をシミュレーションすることができます。 特に、赤外分光、ラマン分光、NMR、内殻準位スペクトルなど、実験と直接結びつく幅広い分光機能を持っています。

利用方法

利用条件

学術利用を目的とし、Science and Technology Facilities Council (STFC) からCASTEPの利用を認められた研究者(研究グループ)が利用可能です。
CASTEP利用のためのSTFCへの問合せについてはこちらをご参照ください。

なお、Materials Studioの計算モジュールとしてのCASTEPとはライセンス条件が異なります。
そのため、Materials Studioの特殊アプリケーション利用申請を行っても、STFC提供のCASTEPをご利用いただくことはできません。
その逆に、STFC版CASTEPの利用が認められた場合でも、Materials Studio版CASTEPをご利用いただくことはできません。

利用までの流れ

  1. 利用希望ユーザはSTFCにて利用許諾を取得ください。(利用許諾のための具体的な手続き等はSTFCへ直接お尋ねください。)
  2. 利用許諾された場合、その旨をスパコンシステムまでお知らせください。
    その際に、STFCへ利用許諾を行った際の以下の情報をお知らせください。(すべて英語表記でお願いします。)
    • 研究者名(または研究グループ代表者名)
    • メールアドレス
    • 所属
    例)
    • Junji Fukumoto
    • spradm@scl.kyoto-u.ac.jp
    • Supercomputer System, Institute for Chemical Research, Kyoto University
  3. スパコンシステムからSTFCに対してCASTEP許諾者グループリストの照会を行います。
  4. 登録済みであることを確認でき次第、STFC版CASTEPの利用設定を行い、利用希望ユーザへお知らせします。

利用できるバージョンと環境設定方法

現在利用可能なバージョンとそれに対応したモジュール名は以下の通りです。

バージョン設定方法
スレッド並列版MPI並列版
24.1module load castep/24.1/gcc/cpu/serialmodule load castep/24.1/gcc/cpu/openmpi

バッチスクリプトでの実行例

スレッド並列版

cshの場合
#!/bin/csh
# sample script for castep.serial
#PBS -q APC
#PBS -N castep.serial
#PBS -l select=1:ncpus=4:mem=8gb

source /etc/profile.d/modules.csh
module load castep/24.1/gcc/cpu/serial

setenv OMP_NUM_THREADS 4

cd $PBS_O_WORKDIR

castep.serial BaseName

bash の場合
#!/bin/sh
# sample script for castep.serial
#PBS -q APC
#PBS -N castep.serial
#PBS -l select=1:ncpus=4:mem=8gb

source /etc/profile.d/modules.sh
module load castep/24.1/gcc/cpu/serial

export OMP_NUM_THREADS=4

cd $PBS_O_WORKDIR

castep.serial BaseName

MPI並列版

csh の場合
#!/bin/csh
# sample script for castep.mpi
#PBS -q SMALL
#PBS -N castep.mpi
#PBS -l select=1:ncpus=4:mpiprocs=4:mem=8gb

source /etc/profile.d/modules.csh
module load castep/24.1/gcc/cpu/openmpi

cd $PBS_O_WORKDIR

mpirun -np 4 castep.mpi BaseName

bash の場合
#!/bin/sh
# sample script for castep.mpi
#PBS -q SMALL
#PBS -N castep.mpi
#PBS -l select=1:ncpus=4:mpiprocs=4:mem=8gb

source /etc/profile.d/modules.sh
module load castep/24.1/gcc/cpu/openmpi

cd $PBS_O_WORKDIR

mpirun -np 4 castep.mpi BaseName

マニュアル

関連サイト