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Intel MKL (数値計算ライブラリ)

機能概要

Intel MKL(Math Kernel Library)は、線形代数機能として、LAPACK (ソルバーおよび固有ソルバー) に加え、複雑な数学ソフトウェアで必要な BLAS レベル 1 (ベクトル演算)、レベル 2 (ベクトル-行列演算)、レベル 3 (行列-行列演算) を提供します。

FORTRAN 90/95 用に、少ない引数で LAPACK ドライバー・サブルーチンや計算サブルーチンを呼び出すことができるインターフェイスも用意しています。スパース連立方程式の解の算出用には、スパース BLAS レベル 1、レベル 2、レベル 3 のサポートに加え、直接法スパースソルバーおよび反復法スパースソルバーも用意しています。

また、MKL は、(変換の長さが 2 の累乗に限定されない) 混合基数に対応する多次元離散フーリエ変換 (1 次元、2 次元、3 次元) を備えています。偏微分方程式を解くために、効率的なプリコンディショナーを作成するいくつかの便利なツールを提供します。最適化ソルバーは、非線形最小二乗問題 (境界制約のあるなしにかかわらず) の解を効率的に求めるためのルーチンを提供します。MKL のベクトル化された超越関数 (ベクトル・マス・ライブラリー (VML) と呼ぶ) は、多くのプロセッサー上で、LibM (スカラー) 関数よりも優れたパフォーマンスと精度を実現します。

ベクトル・スタティスティカル・ライブラリー (VSL) は、さまざまな確率分布および畳み込み/相関ルーチン用の高性能かつベクトル化された乱数ジェネレーターを提供します。また、浮動小数点値の区間に対して演算を行う関数群も用意しています。区間演算パッケージには、区間線形連立方程式のソルバー、逆区間行列のソルバー、および区間行列の正則性/特異性をテストするための関数が含まれています。MKL の BLAS、LAPACK、直接法スパースソルバー (DSS)、FFT、VML、ポアソン・ライブラリー関数、最適化ソルバーは、OpenMP を使用してスレッド化されています。

利用方法

利用マシン

uva, uvb

実行方法

コンパイル時に必要なライブラリを指定してください。利用するルーチンと、そのために必要なライブラリの対応については、マニュアルを参照ください。

サンプル

サンプルファイルは、/usr/appli/intel/composer_xe_2013_sp1/Samples/ja_JP/mkl にあります。

マニュアル

関連サイト

インテルソフトウェア開発製品(Intelホームページ)