機能概要
Q-Chem は、分子の構造、反応性、振動、電子および NMR スペクトルを予測するための
非経験的 (ab initio) 量子化学計算の統合パッケージです。
特徴
- 分子構築や入力ファイルの生成機能、コンテキストヘルプ
および可視化ツールキットを含む、完全に統合したグラフィックインターフェース
- 分散力が補正され、かつダブルハイブリッドな密度汎関数
- DFT、HFおよび結合クラスタ計算のための高速アルゴリズム
- TD-DFT による励起状態の構造と振動解析
- 複雑なポテンシャルエネルギー曲面のマッピング
- 強相関のための効率的な価電子空間モデル
- 励起状態、溶媒和、電荷移動のための選択肢の追加
- 巨大な系のための有効フラグメントポテンシャルと QM/MM 法
利用方法
利用範囲
アカデミックユーザ
利用キュー
すべて
利用できるバージョンと設定方法
バージョン | 設定方法 |
6.2.1 | module load qchem/6.2.1 |
6.2.0 | module load qchem/6.2.0 |
実行方法
% module load qchem/## (##:バージョン)
% qchem [-save][-nt threads]input output [scratchDir]
- -save : 全てのスクラッチファイルをスクラッチ領域(/scratch/qchem/scratchDir/)に保存します。
このオプションがなく、scratchDir のみを指定した場合には、他の計算で必要なスクラッチファイルのみ、/scratch/qchem/scratchDir/ に保存します。
- -nt threads : OpenMPによる並列化での計算を行う場合のCPU数の指定(指定がない場合には 1CPU での実行になります。)
バッチスクリプトでの実行例
以下、バッチスクリプトのサンプルを示します。
斜体字部分を書き換えてください。また、実行CPU数の指定は黄色部分になります。
#!/bin/csh
#PBS -q SMALL
#PBS -N title
#PBS -l select=1:ncpus=10:mpiprocs=10
source /etc/profile.d/modules.csh
module load qchem/6.2.1
cd $PBS_O_WORKDIR
qchem -nt 10 job.input job.output
この例では、入力ファイル job.input 、計算結果ファイル job.output としています。
また、実行CPU数は 10 と指定しています。
サンプル
サンプルとなる入力ファイルや、その計算結果ファイルは、以下のディレクトリに格納されています。
/usr/appli/qchem/xx/samples
xx はバージョン番号です。例えば 621 です。
マニュアル
関連サイト
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