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計算サーバのホーム領域変更に関するお知らせ

ホーム領域の変更

現在、ファイルサーバ sun と計算サーバ uva のホーム領域はそれぞれ別のディスク領域となっています。
左図では、ユーザ名:spradm というユーザがファイルサーバおよび計算サーバにログインした場合には、 それぞれ別のホーム領域を参照することを示しています。
また、計算サーバの一時領域は、/aptmp/ユーザ名 となります。

% ssh spradm@uva.scl.kyoto-u.ac.jp
Password
Last login: Tue Dec 8 13:44:47 2015 from xx.xx.xx.xx

ログイン後に、pwd コマンドを実行すると、ホーム領域の絶対パスが表示されます。

uv{spradm}41: pwd
/user1/scl7/spradm

上記の user1/scl7 はユーザによって異なりますので、ログインして、pwdコマンドで確認してください。
また、左図および左下図やコマンド実行例なども user1/scl7 の部分は適宜ユーザ自身の場合のパスに置き換えてください。


一方、新システムではファイルサーバと計算サーバのホーム領域は共通になります。

そのため、計算サーバを利用するためにログインサーバ(fe1)にログインすると、 これまでのファイルサーバのホーム領域が表示されます。

現在の計算サーバ uva のホーム領域の参照およびデータ移行

ログインサーバ(fe1)にログインすると、そのホーム領域はこれまでのファイルサーバ(sun)のホーム領域になります。 そして、現在の計算サーバ(uva)のホーム領域は、fe1のホーム領域の絶対パスの先頭に /uva を付与した絶対パスで参照できます。
以下に具体的な手順を示します。(以下では、ユーザ名は spradm とします。)

% ssh spradm@fe1.scl.kyoto-u.ac.jp
Password
Last login: Tue Dec 8 13:44:47 2015 from xx.xx.xx.xx
% pwd
/user1/scl7/spradm ←  fe1 のホーム領域の絶対パスです。user1/scl7 の箇所はユーザによって異なります。
                   この先頭に /uva を付けると、現在の計算サーバuva のホーム領域になります。
% cd /uva/user1/scl7/spradm
% ls                   ← これで、現在の計算サーバuvaのホーム領域を参照できます。

現在の計算サーバ uva のホーム領域は、計算サーバが利用できなくなったあとも、当面の間、引き続き参照することができます。 しかし、そのホーム領域では新たなファイルの作成や編集および削除はできません。あくまでも、read 権限のみですので、ご注意ください。

計算サーバ uva のホーム領域からログインサーバ fe1 にファイルをコピーしたい場合は、cp コマンド等を利用ください。 (cp コマンドでは、-pr オプションを付けることで、日付情報等を引き継いだままフォルダ毎コピーできます。)

現在の計算サーバ uva の/aptmp 領域の参照およびデータ移行

ログインサーバ(fe1)にログインすると、一時領域 /aptmp/ユーザ名 には何もファイルがないことが分かります。 それは、今回 /aptmp は新しいディスクを利用しているためです。 これまでの /aptmp/ユーザ名以下にあるファイルを利用したい場合、ホーム領域と同様に現在の計算サーバ uva の一時領域 /aptmp から 必要なファイルをコピーしてください。

% ssh spradm@fe1.scl.kyoto-u.ac.jp
Password
Last login: Tue Dec 8 13:44:47 2015 from xx.xx.xx.xx
% cd /aptmp/spradm
% pwd
/aptmp/spradm ←  fe1 の一時領域の絶対パスです。
              この先頭に /uva を付けると、現在の計算サーバuva の一時領域になります。
% cd /uva/aptmp/spradm
% ls                   ← これで、現在の計算サーバuvaの一時領域を参照できます。

現在の計算サーバ uva の一時領域は、計算サーバが利用できなくなったあとも、当面の間、引き続き参照することができます。 しかし、その一時領域では新たなファイルの作成や編集および削除はできません。あくまでも、read 権限のみですので、ご注意ください。

計算サーバ uva の一時領域からログインサーバ fe1 のホーム領域や一時領域にファイルをコピーしたい場合は、cp コマンド等を利用ください。 (cp コマンドでは、-pr オプションを付けることで、日付情報等を引き継いだままフォルダ毎コピーできます。)

データ移行のためのcp コマンドの利用例

以下に、cp コマンドを使って、計算サーバ uva からログインサーバ fe1 へデータをコピーする例をご紹介します。
以下、ユーザ名:spradm とし、計算サーバ uva のaptmp 領域のディレクトリをログインサーバ fe1 へコピーするとします。

1. fe1 にログインします

% ssh spradm@fe1.scl.kyoto-u.ac.jp 
Password:
fe1%

2. aptmp 領域へ移動します。

fe1% cd /uva/aptmp/spradm
fe1% pwd        <---  移動したことを確認します。
/uva/aptmp/spradm  

3. aptmp 領域のファイルを確認します。

fe1% ls
adf/ backup/ keisan/ test.c tmp/

4. ディレクトリ keisan を ログインサーバの aptmp 領域へコピーすることにします。

fe1% cp -pr keisan /aptmp/spradm/

複数のディレクトリやファイルをまとめてコピーする場合は、以下のようにします。

fe1% cp -pr adf test.c /aptmp/spradm/

以下、ユーザ名:spradm とし、計算サーバ uva のホーム領域のディレクトリをログインサーバ fe1 のホーム領域へコピーするとします。

1. fe1 にログインします

% ssh spradm@fe1.scl.kyoto-u.ac.jp 
Password:
fe1%

2. ホーム領域の絶対パスを確認します。

fe1% pwd
/user1/scl7/spradm     <---  uva の ホーム領域は /uva/user1/scl7/spradm だと分かります。


3. ホーム領域へ移動します。

fe1% cd /uva/user1/scl7/spradm
fe1% pwd        <---  移動したことを確認します。
/uva/user1/scl7/spradm  

4. ホーム領域のファイルを確認します。

fe1% ls
adf/ g09/ result/ test.c testabc/

5. ディレクトリ result を ログインサーバのホーム領域へコピーすることにします。

fe1% cp -pr result /user1/scl7/spradm/

複数のディレクトリやファイルをまとめてコピーする場合は、以下のようにします。

fe1% cp -pr g09 test.c /user1/scl7/spradm/