ご挨拶　　　

　NMRの技術はever-growingであり、現在もさかんに新たなコンセプトに基づいた研究・開発が進んでいます。中でも感度向上に関しては種々の観点からの取り組みが展開されてきましたが、その中で、動的核偏極(Dynamic Nuclear Polarization, DNP)を利用したNMRは海外において大きな成果を挙げつつあり、欧米に20台強、サウジアラビアに1台の市販機が導入されるに至っています。 このような状況のもと、今年度11月、京都大学化学研究所にDNP-NMR装置が導入されることとなりました。このDNP-NMRは、汎用装置としては国内で初めてのものであり、京都大学と産業総合研究所に同時に導入されることが確定しています。今回、その導入に伴い、化学研究所国際シンポジウム (Institute for Chemical Research International Symposium, ICRIS) のNMR分科シンポジウムとして、DNP-NMRワークショップを開催する運びとなりました。
　本DNP-NMRワークショップでは、多岐にわたる分野において、DNP-NMRによる卓越した研究成果を挙げられている方々を招き、最先端の研究について講演していただきます。本ワークショップがDNP-NMRに関する情報交換、交流のきっかけとなることを期待しています。
ご多忙のおりとは存じますが、ぜひともご参加くださいますようお願い申し上げます。

ICRIS'17-NMR:DNP-NMR Workshop 世話人代表　梶　弘典（京都大学）
　　

主催　

　京都大学　化学研究所

共催　

　化学研究所共同利用・共同研究拠点
　　産総研触媒化学融合研究センター
　　日本核磁気共鳴学会
　　公益社団法人　高分子学会
　　固体NMR・材料フォーラム
　　CEA Grenoble, France
　　North Carolina State University
　　　

世話人　

　　梶　弘典 (京都大学　化学研究所)
　　鈴木　克明 (京都大学　化学研究所)
　　時任　宣博 (京都大学　化学研究所　所長)
　　寺西　利治 (京都大学　化学研究所　共同利用共同研究拠点長)
　　真島　和志 (大阪大学)
　　佐藤　一彦 (産業総合研究所)
　　田中 真司 (産業総合研究所)
　　竹腰 清乃理 (京都大学理学研究科、NMR学会会長)
　　藤原 敏道 (大阪大学 蛋白質研究所)
　　清水 禎 (固体NMR・材料フォーラム会長)
　　浅野 敦志 (高分子学会 NMR研究会運営委員長)
　　Gaël De Paëpe (CEA Grenoble)
　　Takeshi Kobayashi (U.S. Department of Energy, Ames National Laboratory)
　　Alex I. Smirnov (North Carolina State University)

問い合わせ先

　　　　E-mail: icris-nmr17★moma.kuicr.kyoto-u.ac.jp
　　　　　　　　　　　　　　　　(★を@に変えてください。)

　　　　分子材料化学研究領域
　　　　京都大学　化学研究所
　　　　〒611-0011 京都府宇治市五ケ庄

　　　　　　　Tel： 0774-38-3149
　　　　　　　Fax： 0774-38-3148