現在は主に「分子手術」法による内包フラーレンの有機合成に取り組んでいます。
これは、フラーレンに3段階の有機化学反応によって穴を開け、そこから小分子を内部に導入し、最後に4段階の有機化学反応によって穴を閉じる、というものです。
この手法を用いることにより、従来法では合成できなかった水素分子内包C60を合成することができました。
最近の主な研究テーマは以下の通りです。
・開口フラーレンの合成と「分子手術法」による内包フラーレン合成
・高速振動粉砕法を利用した無溶媒反応場の開発
・フラーレンの二量体・三量体の合成
・フラーレンカチオンの発生と有機合成への応用
・光電変換特性を有するフラーレン誘導体の開発