CSRN京都大学スピントロニクス学術連携研究教育センター

概要

本拠点とセンター設立の経緯

 日本のスピントロニクス分野の研究者コミュニティは、日本学術会議「マスタープラン2014」重点大型計画に応募し、多数(全分野で224件)の応募の中から採択されました。さらにこの重点大型計画27件を対象に文科省で審査があり、スピントロニクス分野の提案を含む10件が「学術研究の大型プロジェクト-ロードマップ2014-」に採択されました。本事業では、「スピントロニクス連携研究教育センター(Center for Spintronics Research Network, CSRN)」を拠点大学(東北大学、東京大学、慶應大学、大阪大学)に設置し、主要大学、国研、関連企業をはじめとする国内有力研究機関を結ぶことで、日本の研究力、産業競争力を高め、技術革新を起こすと同時に、次世代を担う研究者や技術者を育成することを目的として活動してきました。これらの努力が認められ、日本学術会議「マスタープラン2020」重点大型計画および「学術研究の大型プロジェクト-ロードマップ2020-」に再度採択されました。日本学術会議「マスタープラン2020」重点大型計画および文部科学省「学術研究の大型プロジェクト-ロードマップ2020-」に採択された計画を進めるために、4拠点大学に加えて、新たに京都大学にスピントロニクス連携研究教育センターを設置することとなりました。
 京都大学はスピントロニクス分野で世界をリードする研究者を多数擁しており、他の4拠点大学とともに、本事業の中心的拠点としての役割を担います。京都大学では国際共同利用・共同研究拠点である化学研究所に「スピントロニクス学術連携研究教育センター」を設置し、理学研究科、工学研究科などからも協力を得て、本事業を推進します。個々の研究者が行う既存のプロジェクトや既存の研究機関や組織とも連携・協力し、海外の研究機関とも積極的に協力や交流を行います。
 本事業の推進により、①世界をリードする個々の研究グループや研究機関の間にネットワークを構築、②緊密な交流や共同研究を促進し、All Japanでさらなる研究の展開とイノベーションを起こす、③異分野横断型(物理学、応用物理学、電子工学、磁気工学、材料科学、化学、情報科学および境界領域・新領域)の新しい科学技術を創造し新産業創造と現産業強化、省エネルギー・環境調和型社会の実現に貢献、さらに④創造性にあふれ、世界と戦える(かつ協調できる)次世代の研究者・技術者を育成することを目指します。

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