設立趣旨
ペロブスカイト太陽電池を中心としたフィルム太陽電池のシーズとニーズを マッティングし、本太陽電池の実用化を加速する。
そのために、様々な材料メーカー、デバイスメーカー等、周辺分野も含めた 幅広い分野の企業に参画いただき、技術だけでなく、
標準化や安全性、社会動向など、 ユーザーニーズに関する情報共有を行う。また、フィルム太陽電池の特徴を活かして 本太陽電池
および周辺技術のPR活動を行う。
代表あいさつ
ハロゲン化金属ペロブスカイト半導体を発電材料に用いた「ペロブスカイト太陽電池」が次世代太陽電池として注目を集めています。
この太陽電池は材料の溶液の塗布など、印刷技術を用いた低温プロセスで作製することができます。また、フィルム基板を用いることで、
薄くて軽いフレキシブルな形状をもち、高照度下だけでなく、朝夕や曇天時の中照度下や室内光などの低照度下でも高い発電効率を示すといった特徴をもちます。
これらの特徴を活かして、室内から屋外、海上や成層圏・宇宙にわたる様々な場所に導入可能な再生可能エネルギー源として実用化が期待されています。
この太陽電池を「どこでも電源」として広く普及させることで、地球上での将来のエネルギー・資源問題に関わる「カーボンニュートラル社会」
の実現にも、大きく貢献するものと思います。
私どもは、2013年からJST-COIプログラム(京都大学 革新的イノベーション創出プログラム拠点「活力ある生涯のためのLast 5Xイノベーション」
(2013年〜2022年))において、8社の国内企業とともに「フィルム型太陽電池」の研究開発を進めてきました。2018年には、これまでの成果をもとに、
京都大学発ベンチャーとして「(株)エネコートテクノロジーズ」を設立し、フィルム型太陽電池の実用化に国内企業と連携して取り組んでおります。
2020年からは、NEDO(太陽光発電主力電源化推進技術開発/太陽光発電の新市場創造技術開発/フィルム型両軽量モジュール太陽電池の開発)
での開発研究もスタートしております。
本太陽電池を広く社会に普及していくするためには、材料(半導体、インク、フィルムなど)、加工装置(塗工、レーザーなど)や評価装置、
デバイスなど様々な技術分野の企業が、社会情勢や市場動向を的確に捉えながら、ニーズとシーズ(知識と技術)を共有して産産官学で密に連携することが必要不可欠であります。
「カーボンニュートラル社会」の実現に向けて、フィルム型太陽電池の実用化/社会実装を強力に推進するという志を共有する多くの企業・研究者の皆さんに参画いただき、
本研究コンソーシアムが、産産官学連携のかけがえのない「情報・人の交流の場」になることを期待しています。
フィルム太陽電池研究コンソーシアム 代表 若宮 淳志
会員特典及び会費
■ 会員特典
- 年1-2回のクローズドのセミナー(チュートリアル講演会およびビジネスマッチング研究会)に参加可能
- 会員への技術(シーズ)紹介、およびニーズ紹介を行うことができる
- セミナー後の懇親会等を通して、会員相互の交流と人的ネットワークの構築ができる
- 最新の国内外のフィルム太陽電池に関する技術情報やマーケティング情報を得ることができる(月間情報誌)
- 必要に応じて、会員同士でワーキンググループ(分科会)を作り、議論及び共同研究を行うことができる(法人準会員は不可)
- 国内動向を把握しながら、各種国プロ等への申請情報および共同申請の機会を得ることができる(法人準会員は不可)
■ 会費
法人正会員 | 年15万円 (参画企業1社あたり) | セミナーへの参加 (原則無料、複数名参加可) |
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法人準会員 | 年5万円 (参画企業1社あたり) | セミナーへの参加 (原則無料、但し1名に限る) |
研究機関会員 | 年1万円(個人) |
入会について
コンソーシアムの設立趣旨にご賛同くださり、入会を希望される方は、上記 入会希望書をご記入いただき
定款写しを添付してコンソーシアム事務局まで メールでご提出ください。(原本送付不要)
折り返し、事務局より詳細をご連絡いたします。
その他、ご不明な点等お気軽にお問合せください。
お手数ですがメールの際は、[at]を@に変換ください。
〒611-0011 京都府宇治市五ケ庄
京都大学 化学研究所 若宮研究室内
フィルム太陽電池研究コンソーシアム事務局
Tel: 0774-38-3082 FAX:0774-38-3084