J-PARC/MLF 研究グループ

高分子階層構造研究領域


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高分子の結晶化機構

多くの高分子材料は結晶化させて利用されています。そのため高分子の結晶化の研究は古くから行なわれています。我々の研究室では高分子の結晶化機構をいろいろな観点から調べています。

1. 結晶化誘導期における構造形成
2. 流動場下における結晶化:繊維構造生成機構の解明

高分子のガラス転移機構


高分子が固化する時は、結晶化するかガラス化するかのいずれかです。高分子では100%結晶ということはありえず、結晶領域と非晶領域が混ざった状態で利用されます。その意味で、ガラス転移機構の解明は、結晶化と並び非常に重要です。我々は準弾性中性子散乱や静的・動的光散乱によりガラス中の構造やガラス転移機構を調べています。

1. ガラス転移近傍における高分子のダイナミクス
2. ガラス転移近傍の動的不均一性
3. 高分子超薄膜のガラス転移
4. 過冷却高分子融体の長距離密度ゆらぎ
5. 陽電子消滅と準弾性中性子散乱による自由体積理論の微視的基礎

高分子拘束系のダイナミクスと相分離

高分子をナノメートルスケールの空間に拘束するとバルク状態とは非常に異なる物性を示すことがあります。薄膜状態であるとか細孔に閉じ込められた高分子がこれにあたります。例えば、高分子薄膜の膜厚をどんどん薄くしていきますと、高分子鎖の糸毬のサイズより薄くなりはじめるとガラス転移温度が減少することが最近明らかになってきました。我々の研究室では、薄膜のガラス転移とそのダイナミクス、さらには高分子ブレンドの薄膜での相分離と脱濡れ(dewetting)を中性子散乱、中性子・X線反射率測定、光散乱測定、光学顕微鏡、分子間力顕微鏡観察などの手段を用いて調べています。

1. 高分子薄膜のガラス転移とダイナミクス
2. 高分子薄膜の相分離と脱濡れ(dewetting)に関する研究

 

 

 

 

 


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