京都大学化学研究所元素分析室

 CHN分析について


 装置の基本原理

サンプル約1.5~2mgを試料容器に精密ひょう量し、ヘリウムキャリアーガス、酸素助燃ガス、酸化銅充填剤(酸化剤)、950℃燃焼管内で5分間燃焼分解させる。
生成燃焼ガスを、銀粒充填部、銀-酸化コバルトの混合粒充填部を通過させて、ハロゲン・イオウ成分を除去するとともに、 還元銅充填管を通過させて、余剰の酸素ガスを除去、窒素酸化物を完全にN2ガスに変換させて、測定する三成分(CO2, H2O, N2)ガスとする。
この三成分ガス+ヘリウムキャリアーガスを一定速度で定量ポンプ内に吸引・回収する。
ポンプ内でキャリアーガスと三成分ガスを拡散・混合し、均一濃度の試料ガスを作製する。
ついでこの試料ガスを水吸収管、二酸化炭素吸収管に順次通しながら、試料ガスが吸収管に入る前と測定成分が吸収管で除去された後の熱伝導度を差動熱伝導度検出器を使用して測定する。
この前後の熱伝導度の差を測定することで測定成分濃度を求めることができる。


 留意事項

必ず、申込方法をよく読んでから、提出してください。

サンプルに含まれている金属などは、燃焼後、酸化物となり灰分(Ash)としてサンプル容器に残ります。
金属の種類によって、サンプル容器に助燃剤を添加する場合がありますので、灰分(ash)量を知ることはできません。どうしても灰分量を知りたい場合は、申込時にお申し出ください。