京都大学化学研究所元素分析室

  酸素分析について


 装置の基本原理

サンプル約1.0~2mgを試料容器(銀カプセル)に精密ひょう量し、ヘリウム気流中1060℃、ニッケルカーボンを充填した熱分解管内で熱分解させると同時に酸素成分を炭化させ一酸化炭素とする。
生成ガスをGCカラム分離して、一酸化炭素成分をTCD検出器により定量することにでサンプル中の酸素量を求める。


 留意事項

必ず、申込方法をよく読んでから、提出してください。

※ 酸素含有量が5%以下のサンプルの場合、検量線範囲内で検出できるようにサンプル量を多く採ります。
サンプル量は10mg以上提出してください。

※ 金属含有サンプルは、熱分解して安定な金属酸化物を生成するため、通常条件では分解されませんので、
酸素の正確な定量を妨害します。
したがって、金属含有サンプルの酸素分析は、不可能です。

※ Cu, Ag, Au, Pd, Pt, Ru 含有サンプルは、1050℃で酸化物が完全に分解されるので酸素定量を妨害せず、
酸素分析可能です。

※ F, P, Si 含有サンプルについても、燃焼管を侵す、検出を妨害するなどの理由で、酸素分析はできまん。