機能概要
NWChemは、大規模な計算化学問題を扱う環境を提供するとともに、計算クラスタ環境および
高性能な並列スーパーコンピュータのどちらにおいても高い並列化性能が発揮できるツールです。
NWChemには以下の特徴があります。
- 対象は生体分子、ナノ構造および固体状態など幅広く取り合うことが可能
- 古典力学から量子力学にわたってカバーするだけでなく、それらを融合した系の取り扱いも可能
- 基底状態および励起状態の計算
- Gaussianの基底関数および平面波の取り扱い
- 数千プロセッサまでの高い並列化性能
- 相対論的効果を含めることも可能な物性計算
利用方法
利用範囲
特になし
利用キュー
すべて
実行方法
モジュール名は以下の通りです。
バージョン | module名 |
GNU | INTEL |
CPU | GPU | CPU | GPU |
7.2.3 | nwchem/7.2.3/gcc/cpu | nwchem/7.2.3/gcc/gpu | nwchem/7.2.3/intel/cpu | nwchem/7.2.3/intel/gpu |
7.2.1 | - | - | nwchem/7.2.1 | - |
コマンド名はnwchemです。また、以下の実行例のように、常に mpirun コマンドを使った MPI並列ジョブとして実行してください。
バッチスクリプトでの実行例
MPI版
以下にバッチスクリプトのサンプルを示します。
また、実行CPU数の指定は黄字部分になります。すべて同じ数字としてください。
#!/bin/csh
#PBS -q APC
#PBS -N title
#PBS -l select=1:ncpus=4:mpiprocs=4
source /etc/profile.d/modules.csh
module load nwchem/7.2.3/gcc/cpu
setenv OMP_NUM_THREADS 1
cd $PBS_O_WORKDIR
mpirun -np 4 nwchem input_file
この例では、実行プロセス数は 4 と指定しています。
GPU版
以下にバッチスクリプトのサンプルを示します。
#!/bin/csh
#PBS -q APG
#PBS -N title
#PBS -l select=1:ncpus=2:mpiprocs=2:ngpus=1
source /etc/profile.d/modules.csh
module load nwchem/7.2.3/gcc/gpu
setenv OMP_NUM_THREADS 1
cd $PBS_O_WORKDIR
mpirun -np 2 nwchem input_file
この例では、実行プロセス数は 2 と指定しています。
マニュアル
関連サイト
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