NWChem

機能概要

NWChemは、大規模な計算化学問題を扱う環境を提供するとともに、計算クラスタ環境および 高性能な並列スーパーコンピュータのどちらにおいても高い並列化性能が発揮できるツールです。

NWChemには以下の特徴があります。

  • 対象は生体分子、ナノ構造および固体状態など幅広く取り合うことが可能
  • 古典力学から量子力学にわたってカバーするだけでなく、それらを融合した系の取り扱いも可能
  • 基底状態および励起状態の計算
  • Gaussianの基底関数および平面波の取り扱い
  • 数千プロセッサまでの高い並列化性能
  • 相対論的効果を含めることも可能な物性計算

利用方法

利用範囲

特になし

利用キュー

すべて

実行方法

モジュール名は以下の通りです。

バージョンmodule名
7.2.1nwchem/7.2.1
7.0.2nwchem/7.0.2
6.8.1nwchem/6.8.1

コマンド名はnwchemです。

バッチスクリプトでの実行例

MPI版

以下にバッチスクリプトのサンプルを示します。 また、実行CPU数の指定は赤字部分になります。すべて同じ数字としてください。

#!/bin/csh
#PBS -q APC
#PBS -N title
#PBS -l select=1:ncpus=4:mpiprocs=4

source /etc/profile.d/modules.csh
module load nwchem/7.2.1

setenv OMP_NUM_THREADS 1

cd $PBS_O_WORKDIR

mpirun -np 4 nwchem input_file

この例では、実行プロセス数は 4 と指定しています。

OpenMP+MPI版

以下にバッチスクリプトのサンプルを示します。

#!/bin/csh
#PBS -q APC
#PBS -N title
#PBS -l select=1:ncpus=8:mpiprocs=4

source /etc/profile.d/modules.csh
module load nwchem/7.2.1

setenv OMP_NUM_THREADS 2

cd $PBS_O_WORKDIR

mpirun -np 4 nwchem input_file

この例では、実行プロセス数は 4 と指定しています。 また、各プロセスについては、2つのOpenMPによるスレッドが生成されるため、全プロセス数は8になります。

マニュアル

関連サイト