ジョブ投入オプション(qsubコマンドオプション)
計算サービスで利用できる主な qsub オプションについて説明します。これら以外のオプションもしくはより詳細な説明については、PBSのマニュアルを参照ください。
-e path
標準エラー出力の出力先をpathに指定します。 例) -e /user1/scl7/user/jobs
-I (大文字のi)
インタラクティブバッチジョブと呼ばれる特殊なバッチジョブが使用できます。
ジョブ開始後は、ユーザ端末の入出力がloginセッションと同じようにジョブに接続され、
必要なリソースが予約されます。
この方法を利用することで、アプリケーションのデバッグや処理の制御を行うことが可能です。
原則として、インタラクティブバッチジョブは SMALL キューでのみご利用下さい。
具体的な利用例については、こちらを参照下さい。
-j join
標準出力と標準エラー出力をまとめて標準出力に出力します。
join |
説明 |
oe |
標準出力として結合 |
eo |
標準エラー出力として結合 |
n |
標準出力および標準エラー出力が別々に主力される。 |
-l select=[<N:><chunk>[+[<N>:]<chunk>...]
ジョブ全体のリソースの要求を指定します。なお、-l は 小文字のエルです。
Nはチャンク(リソースの塊)の数を指定します。
チャンクは以下の形式です。
<リソース名>=<値>[:<リソース名>=<値>...]
リソース名 |
説明 |
ncpus |
要求されたプロセッサ数 |
mpiprocs |
要求されたMPIプロセス数 |
mem |
最大物理メモリ容量(単位:size) |
ngpus |
要求されたGPU数 |
※ 単位がsizeの場合、指定可能なsuffixは以下の表の通りです。
bまたはw バイトまたはワード
kbまたはkw キロバイトまたはキロワード
mbまたはmw メガバイトまたはメガワード
gbまたはgw ギガバイトまたはギガワード
設定例
設定 |
説明 |
-l select=1:ncpus=2:mem=2gb |
2コア使用。メモリは2GB使用。 |
-l select=1:ncpus=4:mpiprocs=4:mem=2gb |
MPI並列ジョブとして4プロセス使用。メモリは2GB使用。 |
-l select=1:ncpus=8:mpiprocs=4:mem=2gb |
MPIとして4プロセス使用かつ各MPIに対して2スレッドを使用。したがって、全体のプロセス数は 2 x 4 = 8。メモリは2GB使用。 |
-l walltime=value
ジョブが実行状態にある場合の実際の時間(経過時間)の最大値(単位:time)を指定します。
valueは、秒数(整数値)または次の形式で指定します。
[[hours:]minutes:]seconds[.milliseconds]
-M user_list
電子メール受信者リストを設定します。
デフォルトでは、ジョブを投入したユーザが受信者となります。
また、以下の例のように、カンマで受信者を列挙することで、複数のメールアドレスに送信することも可能です。
例) -M user@host, user@host, …
-m Mail Options
電子メール通知の指定をします。
Mail Options |
説明 |
a |
ジョブが中止(aborted)された場合にメールを送信 |
b |
ジョブjの実行が開始(begin)されたときにメールを送信 |
e |
ジョブの実行が終了(end)したときにメールを送信 |
n |
メールを送信しない(not) |
メールオプションの引数としては、"n"のみを指定するか、または "a","b","e"のうち1つ以上の文字を指定します。何も指定しない場合には、"a" のみが指定された場合と同じ処理となります。
-N name
ジョブ名を指定します。 (例) -N myjob
-o path
標準出力の出力先を指定します。 例) -o /aptmp/user/jobs
-q destination
キューを指定します。 例)-q SMALL
-r value
ジョブの再実行可能/不可能を指定します。 例)-r n
ジョブの再実行とは、ジョブを終了し、そのジョブが現在置かれている実行キューに再び入れることです。この引数が "y" の場合、ジョブは再実行されます。"n" の場合、ジョブは再実行されません。デフォルト値は "y" (再実行可能)です。
-W depend=list
ジョブの依存関係を指定します。PBSは2つ以上のジョブの間の依存関係を指定することができます。依存関係の指定は、次のような様々なタスクで役立ちます。
1. セット内のジョブを実行する順序の指定
2. 別のジョブでエラーが発生した場合にのみジョブを実行するように要求
3. 特定のジョブが実行を開始または終了するまでジョブを保留
詳細は、PBS のマニュアルを参照ください。
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